清水直哉

起業家、株式会社TABIPPO代表。大学在学中に世界一周のひとり旅へ。帰国後、旅で出会った同世代の仲間と一緒にTABIPPOを立ち上げ、創設から代表を務める。「旅で世界を、もっと素敵に」を理念として、さまざまな活動を行う。TABIPPOでは「ほとんどが世界一周経験者」「旅するならいつでも会社を休める」「オフィスに出社しなくてよい」などユニークな社内制度を作りながら、新しい働き方・生き方にも挑戦中。
http://inc.tabippo.net/

 はじめてのひとり旅でロンドンを訪れてから、10年。今では「旅」を本業として、TABIPPOという活動で起業をしてしまうくらい「旅」の魅力に取り憑かれて、「旅」を人生の中心に据えています。
 その今の活動のきっかけは19歳の時。サッカーばかりに没頭していた僕は、人生に悩みヨーロッパへの旅に出ることにしました。行き先に選んだのは、両親が建築家であったため、その影響もあってヨーロッパ、そしてスタートはロンドンに決めました。
 当時、初めてのひとり旅で不安でしょうがなかった僕が、旅の魅力に存分に触れることができたのは、ロンドンでの出会いのおかげでした。泊まっているユースホステルで出会った日本人や、外国人の旅人たち。パブで一緒にお酒を飲んだ現地の人々。そのひとつひとつの旅先での偶然の出会いが、僕を救ってくれましたし、その出会いが次々と広がっていくのと同時に、旅の充実感も大きなものになっていったのです。
 そうして僕は、その後、世界各国を旅するようになり、旅の魅力に完全に取り憑かれてしまいました。

ロンドンでの出会いが、僕を次の旅に駆りたて、またその先の出会いが重なり、TAIBPPOが生まれ、今の僕があります。僕にとってロンドンは、出会い、それから人生の「縁」を繋いでくれた場所です。
 そして、10年が経ち、様々な縁が繋がってまたこのロンドンに戻ってきました。今回の旅では、19歳だった時の記憶を辿り、思い出の場所を10年ぶりに訪れました。特に思い出深い場所は、少し東に外れたところにあるセントポール大聖堂、そしてその近くにあるユースホステル。僕にとってこの2つは、かけがえのない出会いをくれた場所です。

 そして、10年前には出会うことが出来なかった新しいロンドンにも出会うことが出来ました。 若者とアーティストを中心に新しいものがどんどん生み出されて、開拓されていったイーストロンドンのエリア。ロンドンで人気のビール工場「MEANTIME BREWERY」で新しく人気が出ているクラフトビールや、20年前にロンドンに移り住み今では現地の人々が注目するショップを作ったモモさんとの出会い、など。

 ロンドンは、ニューヨークを超えるとも言われている多民族に溢れる人種の坩堝です。多様性があり、様々な民族が共存し、主体的に街を作っていくからこそ、常に変化を生み出していきます。街中歩いているだけで、その多様性を体感でき、また、常に変化する街がもたらしてくれる新しい人・モノ・風景との出会いを楽しむことができます。そこが僕にとって、ロンドンの最大の魅力です。
 ロンドンは、僕の人生の原点となる場所。19歳の時に感じたこと、そして10年経った今だからこそ感じられたこと。この旅でまた新しく発見したこと、刺激を受けたことが、また10年後の自分にとっての原点になっていくんだなという感覚がすでにあります。また何か人生において大事な機会に、またこの場所に戻ってくることになるのでしょう。
 その時また、ロンドンは、僕の未来を広げる大切な出会いをくれるのだと思います。

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